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2019.6.30

おさえておきたい、中国のEC市場の動向と決済手段

年々、越境ECの市場規模は拡大しております。その要因としては、スマートフォンが世界中に普及したことにあります。世界中の人々はスマートフォンにより、いつどこにいてもインターネットと繋がることができ、ECサイトにより誰でも、いつどこにいても買い物ができるようになりました。

そして、中国でも日本に先駆けて、キャッシュレス化や、デジタル化が進み、EC市場も年々拡大を続けています。

調査会社のiResearchがまとめた中国EC市場の成長率と総流通額(GMV)で、折れ線グラフが成長率、棒グラフが総流通額を表しています。成長率に着目すると、2012年から2019年にかけて毎年2桁の成長を続けています。(2016年から2019年は予測値)

中国EC市場の成長率と総流通額

参照:http://www.iresearchchina.com/content/details7_30424.html

また、海外に視点を当てると、特に中国のEC市場のスピード感は凄まじく、対前年比40%という超越的な成長率を誇っており、各EC事業者たちは海外向けEC(=越境EC)を意識せざるを得ない情勢です。

今回は、中国のEC市場の動向と決済手段についてお話ししていこうと思います。

中国・日本・アメリカのEC市場規模

中国・日本・アメリカのEC市場規模

参照:経済産業省のレポートより

上記の図から、日本・中国・アメリカの三ヵ国間では、越境ECによって日本の商品は、中国・アメリカからの購入金額が高いのに対して、アメリカ・中国への日本からの購入が極端に低くなっていることが読み取れます。越境EC市場において購入が日本において三ヵ国の中で極端に低く、販売国であるというのが特徴です。

これは言語による問題や、海外の商品を購入することに壁を感じることが要因です。一方でアメリカや中国からの越境ECによる日本製品の購入額は高く、特に日本製品の日本からの購入額は1.5兆円を超えており、対前年比30%と著しく成長していることが読み取れます。

期待できる中国の越境EC市場

中国からのインバウンド(訪日外国人旅行者)による効果

中国からのインバウンド(訪日外国人旅行者)による効果

参照:日本政府観光局 (JNTO) 発表統計よりJTB総合研究所作成

2018年に日本を訪れた中国からの旅行者は838万人に登り、韓国と並び、とても多くの中国人観光客が日本を訪れていることがわかります。

2017年12月、日本貿易振興機構(ジェトロ)が「中国の消費者の日本製品等意識調査」公表しました。
報告書よると、中国の越境ECで日本の商品を購入した経験が「ある」と回答した割合は67.7%と前回調査と比べて1.1ポイント上昇しており、越境EC利用者数は高い値で推移していることがわかりました。

また、越境ECで購入する理由については、「日本へ旅行した時で購入して気に入ったから」が4割を占め、インバウンドと越境ECの関係が明らかになってきています。

日本を訪れた中国人の約4割が、中国へ帰国した後からも、越境ECを利用してリピート購入を行います。さらにそれに加えて、訪日経験者のSNSへの投稿や口コミによって、中国国内において商品の評判が広がることも珍しくはありません。

中国人が越境ECで日本製品を購入するまでの一例としては、

  1. 中国人が日本を訪れ、日本の商品を購入
  2. 中国に帰国後も、越境ECを使って、中国国内から日本製品をリピート購入
  3. 訪日経験のある中国人が口コミやSNSで評判を構築
  4. 訪日経験のない中国人も越境ECを使って、日本製品の購入

このような流れで、中国人の日本製品へのニーズが広がっています。インバウンドが増えることで、日本の越境ECの市場規模も拡大していくことが期待されています。

人気商材は?

中国人消費者越境EC売れ筋商品

参照:https://www.dir.co.jp/report/asia/asian_insight/20171116_012458.html

1位は『アパレル・靴・アクセサリー』で、2位は『化粧品』、3位は『食品・飲料・アルコール』となっており、日本やアメリカの越境ECにおける売れ筋商品と比較すると、『本、CD、DVD娯楽商品/教育商品』の割合が小さく、『化粧品』や『食品・飲料・アルコール』の割合が大きい点が特徴的です。

中国本土においての決済方法

  1. 中国での決済方法のシェア率
  2. Alipay
  3. WeChatPay

中国での決済方法のシェア率

中国オンライン決済流通額シェア

参照:https://www.univapay.com/service/multiple-currency/china/

中国本土では、Alipay(支付宝)と微信支付(WeChatPay)等のTencent系で全体の約8割を占めています。

次いで、銀聯などが続きます。

Alipay

アリペイ

Alipayはアリババグループが運営する世界最大級のオンライン決済サービスで、特に中国本土では圧倒的シェアを誇ります。

Alipayが消費者と販売者の仲介をし、商品が到着してから支払いが完了する仕組みです。消費者は代金をだまし取られる心配がなく安心して買い物ができるため、クレジットカードが普及していない中国本土において広く浸透するようになりました。

WeChatPay

WeChatPay

中国テンセント(騰訊/Tencent)社のWeChatPay(ウィーチャット/微信支付)は、京東商城をはじめとしたネットショップで利用される、Alipayの次に多くのシェアを誇る中国オンライン決済サービスになります。

利用者はWeChat(微信)というメッセンジャーアプリに予め会員登録しており、2018年4月の発表でメッセンジャーアプリとしての会員数は約8億人以上と桁外れの規模感を持っており、それに伴って決済サービスも同時に利用する人が増えています。

以上、中国のEC市場の動向と決済手段について説明していきましたが、いかがでしたでしょうか。

日本の商品は海外の商品よりも品質が良い傾向にあり、中国でも人気を博していますが、越境ECを始めている日本企業はまだまだ少ないのが現状です。それにはいくつか要因がありますが、発送や通貨の問題や、言語対応の難しさ等の壁が挙げられます。参入企業が少ない今こそ、先行者利益を享受するチャンスではないでしょうか。

ちなみに、中国向けの越境EC構築をお考えの方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

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