越境ECは巨大マーケットとして注目されていて、海外進出できる可能性があります。越境ECをする際、市場規模や需要などを理解していることが大切です。
さまざまな企業が越境ECを始めているため、市場規模は拡大していると言っていいでしょう。
また、毎年の市場規模を知ることで、越境ECの対策ができます。これから、越境ECの市場動向についてまとめますので、参考にしてみてください。
越境ECが注目されている理由とは?
越境ECとは、国境を超えて商品やサービスを販売することです。自分の国で販売するよりも販路が広がり、新規顧客や売上を獲得しやすくなります。越境ECが注目されている理由は、新たな顧客開拓が必要だからです。
国内だけで流通させるだけでは、大きな売上アップは期待できません。
よって、他の市場を利用して、新規顧客を獲得するのです。また、ECサイトなら実際の店舗を設ける必要がなく、賃貸料や光熱費を抑えながら運営できるでしょう。
購入者側は、自分の国にはない商品を購入できるとして注目しています。日本製の商品は、信頼性が高いとしている人も多いです。特に偽物が多く流通する国では、越境ECを利用して日本の商品を購入する場合があります。
越境ECの市場傾向とは?
越境ECの市場規模は拡大傾向で、利用している企業は年々増加しています。経済産業省の報告によると、2016年の越境ECの市場規模は約44兆円、2017年は約58.3兆円、2018年は約74.3兆円でした。2019年には約90.8兆円、2020年には約109兆円と予測されています。つまり、毎年、数十兆円ずつ拡大しているのです。
特に2018年は前年度よりも16兆円上がっていて、20%以上の増加がみられます。また、減少する傾向はなく、今後も市場規模は拡大する見込みです。
越境ECの市場規模が拡大する背景として、世界的にインターネットが普及したことが大きいです。
タブレットやスマートフォンを使って、他国のECサイトを気軽に見られる環境も整ってきています。今までのアジア圏でのインターネット使用率は、ヨーロッパや欧米よりも少ないことが特徴でした。
しかし、アジア圏でインターネットが普及し始め、それに伴い越境ECの需要も高まっています。
越境ECの世界的な市場規模とは?
越境ECの世界的な市場規模をまとめるためには、アメリカと日本・中国の動向を知ることが大切です。2016年度の越境ECサイト購入額では、中国が約21737億円で一番多いことが分かりました。
次にアメリカの購入額が多く、約10415億円になっています。日本は中国やアメリカに比べて面積や人口が少ないため、購入額は約2396億円です。
一方、販売額では日本が約16522億円で一番多いという結果でした。次にアメリカは約13542億円、中国は約4486億円です。
よって、購入額は中国が多く、販売額は日本が多いという結果が出ています。つまり、人口数が少ない日本で多くの販売数があるということは、企業ごとの売上が高いことを意味するのです。
日本で越境ECを運営する際は、中国からの需要が高まっていることを知り、中国に向けた販売をすることも大切です。特に質のいい日本製の商品が好まれる傾向があり、値段が高くても購入するバイヤーもいます。また、中国のECサイトで販売する場合、大手のショッピングモールのモール型ECにも参加可能です。モール型ECに日本のブランドが参加すると好まれる傾向があり、集客できる可能性も高まります。
越境ECの市場動向を知ろう!
越境ECでの販売は増加傾向にあり、特に日本製の商品が好まれています。越境ECでの市場規模も、中国やアメリカに比べると日本の販売総額は高いです。
つまり、越境ECでの市場傾向を理解すれば、販売販路を拡大して売上も増加させられる可能性があるのです。これを参考に、越境ECの市場規模や動向について理解してみましょう。