中国で越境ECを始めるときには色々なポイントを乗り越える必要があります。中国と日本は文化が違いますので、違いを知らないまま越境ECを作っても成功はしないでしょう。
また、越境ECを国内のものと同じように作っても成功する確率は低くなります。対象となる国が変われば売り方を変えることが重要です。ここでは中国向けの越境ECを作るときのポイントを解説していきます。
言語と売り方がポイント
中国人向けに越境ECを作るときには、日本語のECサイトでは集客が見込めないでしょう。そのため、中国語でECサイトを作ることが重要となります。
ただし、中国語を知らない人が越境ECサイトを作るのは至難の技に思えます。そこでおすすめするのは、多重言語でサイトを作れるアプリです。中国語を知らなくても、自動で翻訳してくれますので、日本語で作ったECサイトがそのまま活用できます。この方法であれば、一度日本語で作ってから中国人向けに修正を加えることができます。
しかし、このときに大事になるのが、中国人が興味を持つような構成のECサイトにすることです。集客を見込めるサイトにするためには、中国人がECサイトに掲載される商品を買いたくなるようなサイトにしなければなりません。
中国市場でECサイトを成功させるためには、差別化が重要です。他のECサイトにはない特徴がないと、中国では目立てません。いい商品を紹介して、その上で他のサイトにはない個性をだすことが重要なのです。割引でもいいですし、ポイント還元でもいいでしょう。そのようにして、中国人の心をつかむサイトにすることが大切です。
決済と通貨はポイントになる
中国での決済で悩む人は多いでしょう。現金で受け取るわけにはいきませんし、決済手段は限られています。そこは世界で通用する決済手段を活用することが大事です。世界的なオンライン決済であるPayPalを活用することや、クレジットカード払いをECサイトに実装しておけば、問題なく決済はできます。
もう一つポイントになるのが通貨です。通貨は為替レートによって変わりますので、低く設定すると為替差損を引き起こします。そうならないために、高めに設定しておくことが大事でしょう。
さらに、通貨をECサイトに表示するときには、中国の通貨で表示する必要があります。これに関してもアプリで解決できます。色々な言語を表示できるアプリを使えば、日本の円を中国の元で表示できるのです。元で表示されないと、現地の人は値段が分からないことが多いでしょう。この通貨表示は、越境ECを作るときには最低限必要な工夫になります。
また、元と共にドルでも表示するようにすると、さらに良いと思います。中国都市部の購買層は、元と同じくらいドルを使っているからです。
商品の配送もポイント
越境ECで集客が見込めるサイトが作成できたとしても、配送の問題が残ります。中国のどこから注文が来たのかによって、配送料金や配送にかかる期間は大きく変わります。そのため、初めから配送料金を決めておき、配送できるところだけに商品を届けることにするのがポイントです。
中国は広いので、注文が来た場所までの配送手段がない可能性もあります。日本とは違って配送システムが整備されていないことを知っておかないと、失敗することになるでしょう。配送を限定するのであれば、注文が来やすく配送しやすい都市部だけに限定してもいいかもしれません。
越境ECを中国で始めるときに知っておきたいポイントのまとめ
中国向けの越境ECサイトを作るのであれば、言語と売り方を変える必要があります。日本語のままや日本向けの売り方では集客が見込めません。
他には、決済と通貨もポイントです。決済はオンラインに限り、元で価格を表示すると顧客は商品を購入しやすくなります。さらに、配送もポイントで、地域を限定して商品を売ることが大事です。このように、中国向け越境ECサイトを作るときには、ポイントを全て押さえてから作り始めましょう。